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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 しかし、女がテレビに手を伸ばすと、有り得ない事に、画面を通じて部屋の中に入ってきたのだ。


『終わった………』


 香織は死を覚悟した。


 どうせ死のうとしていたのだから悔いはない。


『けど……殺すなら一思いに殺して欲しい……夏美って子みたいに、苦しみながら死ぬのは嫌だ……』


 香織の最後の願いだった。

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