無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

　ホームルールが終わると、案の定沙織と千里が梢の席にやってきた。

「香織のヤツ逃げやがってっ！　昨日のお返しをしてやろうと思ってたのに超ムカツクッ!!!!!」

　机をバンバン叩きながら、興奮気味に沙織が言った。

「まぁ、散々暴れたくせに、あの後ビビって帰っちゃったしね。流石にうちらの顔見れないっしょっ！　もう学校来ないんじゃない？」

　千里は沙織をなだめるように言った。

　しかし沙織の怒りはおさまらない様で、

「あﾞぁぁぁぁ　ムシャクシャするっ!!!!　今日のカラオケは滅茶苦茶歌いまくってやるっ!!!!」

　と言いながら、声を張り上げている。

　どうやら今日のカラオケは長くなりそうだ。

　梢は何か適当に言い訳をして断る事にした。

　早く１人になってゆっくり休みたいと思ったのだ。

　明日香織が学校に来たらまた疲れる毎日に戻るのだから……。