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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第2章 自殺


 香織は、明日の事をふと考える。

『あの人達、私の【死】を知ったらどう思うかな? 遺書を読んだら、少しは反省するかしら……』

 いじめが始まって約1年、本当に地獄だった。

 いじめていた連中はもちろんだが、見ていて笑っていた生徒。

 可哀想……。と同情の声が聞こえてきそうなほど、哀れみの目でただ見ていた生徒。

 いじめの事実を知っておきながら、何も対処しなかった担任。

 そして仕事の忙しさを理由に、何も気に止めない親。


 全ての人間に香織は腹がたっていた。

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