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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第8章 成功



「あっ!! 事故には全然関係ないんだけど、ちょっと聞いてもいいかな?」

 駅員が、何かを思い出したかのように香織を呼び止めた。

「はい? なんでしょうか?」

 香織はそう言うと、きょとんとした顔をしながら、駅員を見た。

「今、女子高生の間で、ぬいぐるみに赤い糸をぐるぐる巻きにして持ち歩くのって流行ってるの? おまじないか何かなのかな?」

 駅員は、興味津々といった感じで質問してきた。

『赤い糸で……ぐるぐる巻きにされたぬいぐるみ?……も、もしかして……』

 もちろん、今香織が想像しているものは、“1人かくれんぼ”で使ったウサギのぬいぐるみだった。

「あの……もしかしてそれって……ウサギのぬいぐるみですか?」

 香織は恐る恐る駅員に尋ねてみた。

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