1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜
第8章 成功
「うんっ!! そうそう!! やっぱりはやってるんだぁ~けどなんか、見た目気持ち悪いよね……赤い糸って事は、恋愛関係のおまじないなのかな?」
駅員は何かつかえている物が取れたような、スッキリした表情になって、 次の質問を話してくる。
しかし、駅員の話を聞いた香織の頭の中は、内容が全く入ってこないほど、真っ白になっていた。
『間違いない……人身事故にあったのは、千里か梢だ……』
「お~い! 君、大丈夫?」
ボーッと遠くを見つめ、何の返答もしない香織の目の前で右手を左右に動かしながら、駅員が少し大きめの声で言った。