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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第9章 思い出



 到着すると、丁度タイミングよく、噴水の周りから水が勢いよく吹き上がってきた。

 香織は靴を脱いで素足になると、ゆっくり水が吹き上がっている穴を足でふさいだ。

『冷たいっ!!』

 思ったよりも水温が低かったので、少し驚き一旦足を引っ込める。

 そして落ち着いたらもう一度ふさぐ。

 この動作を何回か繰り返していくうちに、段々水温にも慣れてきたので、今度は思いきって頭から水を被りにいった。

 髪や顔についた泥がどんどん洗い流されていき、足元の水は茶色く濁っていた。

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