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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


 放課後、二人は彰の家へ向かった。

 香織が彰の家に行くのは今日が初めてだ。

 しばらく歩くと、7階建てのマンションに着き、

「ここだよ」

 と彰は香織に言った。

「ここが彰君の家かぁ」

 と香織が言うと、

「香織の家とは比べものにならないよな……。だから恥ずかしくてさ……」

 彰は恥ずかしそうに言った。

「そんな事ないよ! 家の大きさなんて関係ないっ!」

 香織は少しムキになった。

 そんな事で、彰が負い目を感じていたなんて、思ってもみなかったのだ。

「ごめん! ごめんてっ! だからほら、連れてきただろ? 機嫌なおしてくれよ」

 彰は香織の手をとり、エレベーターに乗り込んだ。

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