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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


 香織は教室に帰るのが少し怖かった。

 先ほど起こった出来事が、夢なのか現実なのかが分かるからだ。


 夢なら机の中にある【例のもの】は跡形もなく残っていないはず。

 もし現実なら……。

 考えたくもなかった。



 ガラガラッ――――――


 恐る恐る教室の扉を開ける。


『もしかしたら、心配して彰君と優香里が待っていてくれてるかもしれない……』

 淡い想像をしていた香織に、現実は容赦なく牙をむいた。

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