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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第4章 いじめ


 中央にあったはずの香織の机は、後ろの窓際の隅に追いやられ、カバンから教科書、体操服に至るまで、刃物によってズタボロにされていた。

 もちろん【例のもの】もそのままだ。


 香織は泣きながら片付ける。


『私が何をしたっていうの?』


 やはり香織には訳がわからない。


『私はイジメられる様な事は何もしていない!』


 考えれば考えるほど納得が出来なかった。


『そうだ……こんな事してる場合じゃない! 彰君の誤解をとかなくちゃ!』


香織は慌てて教室を飛び出した。

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