テキストサイズ

1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 いつもより学校の準備を早く終えた香織は、ゆっくり朝食をとる。

 何も知らない静江が香織に言った。

「今日はお早いんですね。何かあるんですか?」

「別に何もないわよ」

 香織はわざと明るく振る舞う。

 続けて香織は言った。

「あっ! しずさん、今日私友達の所に泊まるから、夜ご飯いらないわ」

「あら♪ 珍しいですね。優香里様のお宅ですか? 楽しんでいってらっしゃいませ」

 イジメにあい始めてから、友達の事など一切話さなくなった香織が、久しぶりにそういう事を言ってきたので、静江は自分の事の様に喜んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ