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1人かくれんぼ〜貴方を呪います〜

第6章 決行


 優香里達が出ていくと、香織はうっとり見つめながら血に染まった破片を拾った。

『これで全部揃ったわ』

 しばらくガラスを光にあてながら、香織は達成感に酔いしれていた。


 その時――――


 廊下の方から、担任の声が聞こえて来た。

「何があったんだ!」

『大変っ! 見つかる前に逃げなくちゃっ!』

 香織は急いでトイレの窓から逃げ出すと、このまま別荘のある軽井沢に向かう事にした。

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