二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
「…いじ…わ…る……すんな……グスッ」
尚輝が俺から離れたところで、そんな事を泣きながら言い出した。
《あー、襲いたい。…けど、我慢だ我慢!!》
「まぢでごめんって…。そんなに離れるなよ。抱きしめてやるから。な?」
「…うん…」
尚輝が俺の胸に飛び込んできた。
《…可愛い……もう我慢できねーわ》
「尚輝、こっちむいて…」
「……なに?」
尚輝が目を潤ませ見上げるように俺をみた。
《尚輝ごめん!!ほんとに無理だわ》
俺は尚輝の唇にそっと自分の唇を重ね合わせた。
「んっ!!……か…ず…ゃっ!!」
尚輝が俺の名前を呼んだスキに舌をねじ込ませ口内を犯していった。
「っ…クチュ……チュッ……クチュ…んっ…グチュ…ふっ…」
(なんか気持ちぃ。頭がぼーとする)
唇を離すと尚輝は息を荒くしながら、また目が潤んでいた。
《ヤバい!!また泣くかなぁ〜》
そう思って上をむいて尚輝と目を合わせないでいると
「…和也…もっと…『ちゅー』して……」
《キスのこと『ちゅー』って言ってる。可愛いなww………ん!?まてまて》
「…キ…ス…もっとやっても…いいのか?」
そう言うと尚輝はコクンと頷いた。
「…それじゃあ遠慮なく。いただきまーす」
俺は尚輝の唇を舐めた。
「尚輝…口開いて?」
尚輝は素直に口を開き目をつぶっていた。
そして、激しいキスをした。