
二重人格ってご存知ですか?
第2章 第1章
カチャカチャ
パクッ
「…味はどう?」
(久しぶりに作ったから不味かったらどうしよう)
緊張しながら和也からの返事をまった。
「…………」
(和也不味かったのか無表情だぁ)
「ごめん、作り直すわ」
急いで作り直そうと和也のオムライスが入っている皿に手を伸ばしたら
ガシッ
「えっ!?」
「うまい」
和也が俺の手首を掴んだ途端、満面の笑みを浮かべてそう言った。
「…ほんとに?」
「ほんと!!」
「でっでもさっき無表情だったから…」
『あぁ〜。』と言いゲラゲラ笑いながら応えた。
「さっきは、あまりにも美味しかったから味に浸ってただけww」
「紛らわしいだろ!!」
「ごめんごめんww」
(こいつ…謝る気ないな)
「はぁー」
俺が深いため息を吐いたら、和也がいきなり
「尚輝…僕のためにオムライス作ってくれてありがとっ♪」
「ーっ/////…別に、和也のためじゃないし////」
「そっかぁ〜、なら今度からは僕のためだけに作ってよ?」
「…/////」
恥ずかしくなり俺は下を向いていた。
「っぷww反応かわいすぎだろww」
「なっ////男に可愛いとか言うもんじゃねーよ!!」
「だって本当だもーん」
「〜っ////」
(このチャラクソ眼鏡野郎がっ//)
