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二重人格ってご存知ですか?

第2章 第1章

(あれぇ?この辺にいなかったっけ?)


キョロキョロしていると後ろから、


「君かぁ〜僕を教室から見ていたのは…藤谷尚輝くん。」


「(ビクッ)…は!?」


俺は後ろを振り返った。
そこには眼鏡をかけたちょっとチャラい生徒がいた。背が高くてしかも、イケメンだ。

(うわっ。すげぇイケメンだ…)


「なっなんで俺の名前知ってんだよ。初めて会ったのに…」


「なんでって……まっいいじゃん。それよりなんで僕を見てたわけ?」


「お前が教えてくれないから俺も教えてやんない。」


「ふーん…別にいいんだけどさ。…じゃーね藤谷尚輝くん。」

そう言って校門の方へスタスタ歩き始めた。


(なんかムカつく。)

「あぁとっとと帰れ。…ってお前名前ぐらい名乗れよ!!」

そう言うとイケメンチャラ眼鏡がピタッと足を止め、俺の方まで近寄ってきた。


「僕の名前気になる?」


(顔ちけぇよ)

「別に知らなくてもいいし…」


「ほんとは気になるんでしょ?」


「いや、いいって。」


「ほんとはぁ?」


「……っもー!!気になる!!気になるから教えてくれ!!」


「素直なんだね(笑)…いいよ教えてあげる。僕は久城和也。和也って呼んでいいよ。だから僕も尚輝って呼ぶ。」


(勝手に決めやがって。…名前知れたし、まいっか。)

「わかった。じゃーな和也。」


「じゃーね尚輝。」


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