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もう、お前を離さない。

第5章 和哉の気持ち

和哉目線

はぁ。会議って長いから嫌いなんだよ。これから帰るけど、花怜のお土産にケーキ買っていくか。

「絶対花怜喜ぶだろうな。」

花怜の喜ぶ顔を思い浮かべながら、ケーキを買い屋敷へ帰った。

「ただいま~花怜~大好きなケーキ買ってき、た、ぞ?」

屋敷のなかがざわついていた。
何かあったのか?
すると、一人のメイドが来た。

「大変です!ご主人様、花怜様が…!」

さっきの出来事をメイドから聞いたあと、俺は急いで外へ出た。
メイドたちは、警察に捜索願いを出したみたいだ。

俺は、心のそこからイライラしていた。自分があの場所にいたら、こんなことになっていなかった…。

「どうか無事でいてくれ…。花怜…。」

頭に花怜の笑顔が出てくる。もしかしたら、もう見られないかもしれない。そう思うと無性にイライラしてきた。

「何処だ…?何処だ…?」

「花怜に怪我でもさせてたら、一生許さないからな!それが花怜の母親でも…。」

俺は、町中駆け回った。

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