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女の子目線

パン、パン。何度も鋭い音がする。
―あっ…い、痛い、です。や、めて、ください…。
―あんたがいけないのよ。あんたなんていなければよかったのよ！
パン。激しい音がした。

「あっ、お願い、です。許して、くださ、い。お母、さ、ま。」
お母さまー。

「はっ！はぁーはぁー」

あれは、私の過去？
そう、いつも私はお母さまに、鞭で背中を叩かれていた。お母さまはいつも私におまえが悪いといっていた。すべては、私が生まれたせい。そう思っていた。私の存在が、お母さまを苦しませている。
その時、涙が頬を伝った。

袖口で涙をふこうとしたとき、いつもと服が違うことに気がついた。

「なにこれ？綺麗な服。この部屋もとても綺麗。何処なんだろう。」

「とりあえず、部屋から出てみたけど、どこもかしこも綺麗。お屋敷みたい。何個部屋があるんだろう。出口も何処か分からないし…。」