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もう、お前を離さない。

第2章 女の子の正体

和哉目線

長い時間寝ていたみたいだ。

「そういえばあの子起きたのか?」

廊下へ出て空き部屋へいってみる。

廊下の向こうから、誰か来るのが見える。

「誰だ?女?」

目があった。するとその子は、こっちへ来て道を尋ねた。

「あの、どういけば出口へ行けますか?」

とても震えているようだ。
よくみると、とても綺麗な女の子だ。
綺麗な長い髪の毛に、とても白い肌、身長は、少し小さいくらい。
見とれていると

「あのぅ。」

と小さい声で言った。

「あぁ。ごめんごめん。それより、君の名前何て言うの?」

「う~ん」

と女の子は、少し考えているような素振りを見せると

「わ、分かりません。」

といった。どう言うことだ?覚えてないのか?記憶喪失か?そんなことあるのか?

「記憶がないのか?」

「いえ、そうではなくて、多分私には名前がないんです。いつもお母さまにあんたとか、おまえとか呼ばれていましたので、どちらかが、名前だとおもうんですけど、どちらなんでしょう?」

「ちょっとまった!色々質問させてくれ、その前にツッコミたい。」

「な、何ですか?」

「まず、お母さんがいるってことは、二人暮らしなのか?」

「はい。お母さまと二人で暮らしています。」

「家の場所分かる?」

「いいえ。分かりません。」

「じゃあ……」

このあと色々質問が繰り返された。

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