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もう、お前を離さない。

第5章 和哉の気持ち

あの日から3日

だいぶ屋敷の生活に慣れてきた。
でも、3日たっても心には、捨てられるのではないか、苦しむんじゃないかという思いがある。
何度も屋敷を出ようとしたけど、そのたびに、ここに居たいと思う心が邪魔をした。

「何してるんだろう…。」

ここに来てから、楽しいことだらけで、ずっと居たいって思いが大きくなっていく。

和哉さんと、外に出てお買い物をしたり、お散歩したり、たまに遊びに行くこともある。

結構忙しいときもあって一日中家にいるときもある。その時は、お出かけへ行くときに何処へ行こうかとか、あそこへ行ったら何をしようとか考えて結構楽しい。

今日は会社で大切な会議があるから私は家でお留守番。

「早く帰って来ないかなぁ。」

窓の外を見ながら呟いた。


同じ頃  ??目線

帰ってこないと思ったらこんなところにいたのね。許さない!たっぷりお仕置きしなきゃね。

「フフフフッ。」

不気味な笑い声が響いていた…。

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