テキストサイズ

甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。

第7章 神聖な【Xmas】

『色っぽく、おねだりしてみろよ。勿論、俺が満足するようなやつ、な?』

 ニヤニヤと、僕の顔の目前で笑うその顔。
 どうみても、僕の反応をみて楽しんでいるのが分かった。でも、それから逃れることはできなくて。

「な、やれって。そしたら、お前がやめろっつってもやめないから……な?」

 甘くて少し掠れた声と、誘惑。
 それに載せられて、結局おねだりを始めてしまう僕だった。

「ぼ、僕の……」
「ちがう。神谷の……、だよバカ」

 僕が、緊張しながら発した最初の一言は、早速訂正されてしまった。ちょっとしょぼん。

 でも、「早くしないと、気が変わるかもなー」なんていう裕翔の意地悪な言葉に急かされてしまう。裕翔のズボンの中心がテントを張ってるのをみれば、裕翔の気が変わるはずなんてないとすぐにわかるはずなのに、僕はそれに気づかなかった。
 
「神谷の……裕翔が欲しくてヒクヒクしてるえっちなア、アナ……」

 僕がそこまで言った時、突然唇を唇で塞がれた。

「んっな……ぁんっ」

 折角言おうとしてたのに、と言い返そうとしたら、また口を塞がれる。なんどもなんどもキスされて、また意識が薄れていくのがわかった。
 キスしているだけなのに、エロくて、僕はもう恥ずかしさと快楽に打ちのめされていた。

「……お前が悪りぃんだぞ。……煽りやがって、アホ」

 我慢している俺の身も考えろ、と意味のわからないことをぶつぶついいながら、裕翔は僕をうつ伏せにさせた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ