テキストサイズ

甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。

第7章 神聖な【Xmas】

 何度も、こんなセックスを繰り返したから、僕が快感に従順になっていることは事実。
 現に、僕はアンアン喘いでしまっているから。

「なぁ、気持ちいい?」

 裕翔が指を動かす。僕の中を味わうように。

「んっ………きもち、けど…」

 僕は、ちょっと不満に思っているところがあった。裕翔の指に、いつものような激しさがない。いつもなら、貪るように抜き差しするのに、今日はとてもゆっくりで、気持ちいいけど、焦らされているようでちょっぴり嫌だった。

「けど?」

 裕翔がにやにやしながら聞いてくる。
 だけど、僕は、なかなか言えない。
 だって、裕翔は僕を焦らして遊んでいるから。
 それは分かっている。なのに、「もっと激しくしてぇ」なんて言っちゃったら、裕翔の思う壺だ。

 僕だって、そんなに弱くない。絶対にこの焦らしに勝ってやる!
 と、思って一分後。
 僕は、もうこのむず痒い感覚に耐えられなくなっていた。
 だから。だから、言ってしまったのだ。

「ゆーとぉ……、ねぇ、っ、激しくしてよお」

 僕がそう言った途端、裕翔が口角をあげる。かっこいいけど……けどぉ、負けたぁ。
 なんで、僕ってこんなにも弱いんだろう。
 一回くらいは、裕翔に勝ちたいなぁ。まぁ、それは今度にしよう。今は甘えておいて、今度はツンデレみたいなことしてみよーかなー。
 なんて、ダイエットがなかなかできない人のような甘いことを考えてしまう。
 それはいけないんだけど……やっぱり、誘惑には勝てないや!

「ゆーとぉ……ァ…ねぇ、もういれて、ンっ…よ、ね?」

 僕が激ししてってねだったあとは、暫く激しく指を出し入れされてて、とても気持ち良かった。
 だけど、もうそろそろ僕は裕翔のもので気持ち良くなりたい。
 だから、裕翔に上目遣いでおねだりする。
 裕翔は、欲に濡れた目で僕を見つめる。とても、楽しそうに。そして、僕に囁いた。

「可愛いなぁ、お前は。俺を煽ってばっかりいると、明日立てなくなっぞ?」
 
 にやにやとしながら囁かれる低い声に、顔が「ぼっ」と音を立てて真っ赤になった気がした。冗談じゃなくて、本当に。

 明日立てなくなる、って言葉からその激しさを想像してしまい、早速ほおが緩んでしまう。それをどうにか引き締めて、「うん、いいよぉ」と微笑んだ。

 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ