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甘く、弾けて。僕はもう我慢できないから。

第7章 神聖な【Xmas】

「あっ、んん……ふぁっ、……っ」

 喘ぎ声を我慢しようとしても、口から漏れてきてしまう。
 それも、僕が我慢すれば我慢するほど、裕翔が動きを激しくしていく。まるで、我慢するなと言っているよう。
 だから、我慢ができない。恥ずかしいけど……我慢できなかった。
 喘ぎ声はどんどん大きくなっていって、いつの間にか部屋は、僕の喘ぎ声と僕の後孔が奏でる卑猥な水音でいっぱいになった。
 それが、どちらも自分のものなのは分かっているのに、恥ずかしい。自分のものじゃないように思いたくなる。

「煽るなよー。おれだって獣だぞーがおー。そんなに我慢できねーよ? 盛りの高校生だしなー」

 裕翔が、少し呆れたように僕に話しかける。
 僕は、勿論返事できるはずがない。こんな激しくされて、平然と会話なんて成立するわけがない。

 だからこそ、なんだかちょっと敗北感。だって、裕翔だって気持ちいいはずなのに、余裕シャクシャクだから。それに、まだこれは本気じゃないらしい。

 だから、僕はとことん甘えることにした。逆に、僕が甘えちゃって裕翔がデレデレになることを願って。

「……いー、よ。ゆーとで、めちゃくちゃ……にして? お願い」
 
 上目遣いで、裕翔を見上げた。
 裕翔が、豆鉄砲を食らった鳩のような顔をした。だけど、嬉しそうだった。

「マジで?」
「うん、マジ……だよ」

 僕は、紅潮した顔で頷いた。
 裕翔の顔からどんどん余裕がなくなっていくのがわかった。

「じゃあ、マジで明日覚悟しとけよ」

 その声が囁かれてから後は、僕はもう快感で頭が真っ白になった。
 ただ、喘ぎ声と体のぶつかる音が、僕の頭を埋め尽くしていく。
 裕翔はすっごく激しくて、僕は堪えていないと意識が飛びそうになる。
 それに、ただでさえ気持ちいいのに、裕翔は前立腺を的に突いてくる。そんな快感に、僕が耐えられる訳がない。
 だけど、自分一人でイキたくはなかった。

「ねぇ、いっし、ょにイ、こっ? ん……ぁっ」
 
 激しく突かれながら、そう聞いた。

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