えっちな「やみのおうへのみち」
第6章 「運命の聖者――奇跡唱える終焉の少女」
かくして俺は難なく少女の肉体を手に入れることになった。まあお行儀がよくて扱いやすいとっても良い子だね。ところで俺はさっき神に約束を守ることを誓ったが、いつか言ったように俺にとって神とは自分の魂のみだ。ジーザス・クライストなどというものはコウモリほども恐くないね。そして俺は俺の気の向くままに言葉を操る。言ってる意味が分かるかな?つまり、少女の肉体はおいしくいただくが、闇の王の座も同時に、おいしく頂戴するってことさね。だいたい何が家族を取り戻す、だ。血が繋がってようが繋がってまいが、ただの他人だろう、そんなものは。俺は家族がいないし、いつからいないのか、あるいはいつまでいたのか、そもそも初めからいたのかいないのか、まったく分からないが、そんなことで悩んだことは1秒もない。家族だとか何だとか、いろいろ自分の魂以外の物に縛られる人間ってのは弱点だらけだ。すぐに俺なんぞを信じてしまうんだから大笑いだよ。俺みたいな狡猾で抜け目のない、優れた戦士を。