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えっちな「やみのおうへのみち」

第6章 「運命の聖者――奇跡唱える終焉の少女」

――――来た!


日の出のような瞬間だ。乙女が恥じらいと共に地球を回し、俺という大陸へその光を差し向けたのだ。きれいな、きれいな少女の性器――まったくもって子供の白い性器――その形は心をえぐるほどの、目の回るような造形で、それを前にしているだけで永劫と真理の意味を把握できる気がしてくる。創造神というものがいたとしたら、なんと罪なものを創り出してしまったことか。芸術作品を追い求め、オルフェウスの命運を辿る人間は山ほど歴史の上でその屍を積み重ねられてきた。まったくそれも今なら納得できる。なぜなら彼らは見当違いの場所を探求してたのだから――最高美はもっと身近に存在する――高貴な少女の裸体にこそ。

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