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えっちな「やみのおうへのみち」

第6章 「運命の聖者――奇跡唱える終焉の少女」

「なんだって?」

俺はただ呆然とすることしかできない。しかし考えなければならない。なるほど、「記憶がないのですか」か、確かに、今まで思い出しもしなかったが、俺には小さな頃の記憶というものがない。いや、それどころか、ごく最近の、目白のアパートに引っ越してきた頃から俺の記憶は始まっている。……考えてみれば、何故そのアパートに引っ越したのか思い出せない。

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