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えっちな「やみのおうへのみち」

第4章 「暗転の魔道――悪夢導く血の少女」

十分な休息の後、とりあえず仲間となったリュシアスを引き連れて、再びドーム競技場のグラウンドへと足を運んでみることにした。なぜならばまた他の参加者に出会えるかもしれないからだ。好戦的な人間ならばまず人目に付きやすいグラウンドの芝生で昼寝でもして、己の存在を他の参加者にアピールすることだろう。果たして重い扉を開けて観客席に出てみると、グラウンドの芝生に小さな人影があった。よく目を凝らして見てみると、またしてもそれは少女のようであった。服装はなんだかふわふわしたレースの、白とベージュのよく名称が分からない格好で、たぶん女子大生によく見られる感じのものを思い描いてもらえばそれに近い様子が分かってもらえるかもしれないし、分かってもらえないかもしれない。俺は婦人の服装には詳しくないからいまいち説明が難しいのだ。確実に言えるパーツは、白のカーディガンとベージュのロングスカートだけだ。他の服飾品の名前はまったく分からない。

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