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身代わり妹

第6章 暗転

<side 凌太>


「はぁ……」


悩ましげな甘い吐息を吐きながら、名残惜しくも離れていく美優の唇。

潤んだ瞳の奥の熱情が俺を誘う。


「美優……っ」


離れた美優の唇を追って、また口付ける。

美優の口の中は甘くて溶かされそうになる。


大きく柔らかなバストの尖端が色付き始め、

食べ頃を知らせるようにぷっくりとその芯が立ち上がれば、

俺はゆっくりとそれを口に含んだ。


「ああっ、凌太ぁっ」

美優の腕が俺の頭を抱え込む。

その細い指が俺の髪を梳けば、俺は益々夢中になってその膨らみと芯を堪能した。



─────美姫とは違う。


比べたくないのに、ふと頭に過る。

最近、美姫はやたらと胸を見せたがった。

病気のせいで痩せ細っている美姫。その胸もまた痩せ細っていた。


俺の頭を痩せ細った胸に押し当てては満足気に笑う美姫。

その目的がさっぱりわからない。

俺を煽っているつもりなのか……。

でも俺は、申し訳ないくらい全く興奮しない。



「美優……っ」

「んっ、ああっ、凌太ぁっ」


美優にはこんなに興奮するのにな。



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