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私が姉の病室に行くタイミングを狙ったかのように2人は情事を行っていた。


「……してない…」

なのに、凌太は首を横に振る。


「嘘！ 毎日のように見たよ⁈ 毎日夕方に裸のお姉ちゃんを抱きしめてたじゃない⁈」

「抱き締めたよ？ でもそれがセックスしたって事になるのかよ⁉︎」


え？

抱き締めた…だけ……？


─────確かに、

私が見たのは、姉の胸元に顔を埋める凌太の姿だ。

だけど……っ。



「……美姫は…身体の丈夫な美優への当て付けで俺と付き合ってたんだ。俺の事が好きな訳じゃない」



え─────…？


そう…なの？

そう…なのかもしれない……。


姉の事だ。やりかねない。


でも、凌太の気持ちは？

姉に振られたから私にプロポーズするの？

また私は、姉の身代わりにされるの？