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身代わり妹

第12章 新人

結局、粘りに粘った凌太に根負けした由美さん。

午前中いっぱい爆睡していた凌太の運転で、

午後から近くのショッピングモールへと来ていた。



「性別聞かなくても、ユニセックスな可愛い服がたくさんあるのね〜」

由美さんは見るものほとんど全てをポイポイとカゴに入れていく。


「……それ、支払いはもちろん母さんだよな?」

カゴ持ちの凌太がため息交じりにそう言うと、


「私が買いたいのはベビーベッド!

服はじいじからのプレゼントよ」

由美さんはそう言って可愛らしい封筒からお金を覗かせた。



「いつもすみません。ありがとうございます」


ベビー用品のほとんどを、由美さんと院長先生が揃えてくれている。


「俺らが買う楽しみがないよなぁ」

凌太が呟けば、

「じゃあ凌太も選べば? 買ってあげる」

由美さんが、何ともリッチな返事を返した。

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