
身代わり妹
第15章 【最終章】幸福
お寺の庭の一角は、芝生の広場のようになっている。
ヨチヨチ歩きの凛にとってはいい遊び場だ。
「凛、転ぶなよ」
嬉しそうに歩き回る凛に凌太が声を掛ける。
タッタッタッと凛に走り寄った優太。
「りんちゃん、おててつなご?」
優太が凛に手を差し出す。
優しくて面倒見のいいお兄ちゃん。
微笑ましい。
─────でも、
「やぁっ!」
優太の優しさはわが家のお姫様には伝わらない。
トコトコと歩き出した凛。
お参りにきた人とぶつかってしまった。
「すみません‼︎ 」
尻餅をついて泣き出した凛に慌てて駆け寄る。
「─────美姫ちゃん⁉︎ 」
凛にぶつかったその人は、そう言って凛を抱き上げた。
ヨチヨチ歩きの凛にとってはいい遊び場だ。
「凛、転ぶなよ」
嬉しそうに歩き回る凛に凌太が声を掛ける。
タッタッタッと凛に走り寄った優太。
「りんちゃん、おててつなご?」
優太が凛に手を差し出す。
優しくて面倒見のいいお兄ちゃん。
微笑ましい。
─────でも、
「やぁっ!」
優太の優しさはわが家のお姫様には伝わらない。
トコトコと歩き出した凛。
お参りにきた人とぶつかってしまった。
「すみません‼︎ 」
尻餅をついて泣き出した凛に慌てて駆け寄る。
「─────美姫ちゃん⁉︎ 」
凛にぶつかったその人は、そう言って凛を抱き上げた。
