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身代わり妹

第16章 【プレゼント】第一章・宝物

父とはキチンと連絡を取っているし、子供たちを連れて時々会ってもいる。

父の再婚相手の弘子さんも、私の子供たちを可愛ってくれている。


でも、

「ばあば」

優太が弘子さんに駆け寄る。

……何だか複雑な心境だ。

優太にとって血の繋がったばあばは別にいる。


─────でも、

母親とは、凛を初めて姉の墓参りに連れて行った時に会って以来、連絡もとっていない。



私はずっと怖かったんだ。

こんなに姉に似ている凛を連れて行かれそうで、怖かった。

そしてその恐怖は、姉の墓前で母に会ったあの日、現実のものとなった。



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