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身代わり妹

第17章 【プレゼント】第二章・変化

美優の母親からの返事が聞けないまま…

あれから1ヶ月が経った。


美優の誕生日まであと3ヶ月……。

今のままの母親じゃあ、美優に心からの言葉は言ってくれそうにないな。



ピピッピピッピピッ

隣で眠る美優の携帯のアラームが鳴る。


モソモソとベッドから起き出そうとする美優。

遠ざかる温もりが恋しくて、手を伸ばしその身体を引き戻した。



「凌太⁈ 」

俺の腕の中で、驚いた顔で俺を見上げる美優。


「…ごめん、起こしちゃった?」

すぐに、美優の顔が申し訳なさそうな顔付きになる。



「…今日は優太、弁当持ち?」

俺の言葉に頷く美優。

じゃあ、早く起きて弁当作らなきゃだよな。

そう思うのに、俺の腕は更にキツく美優を抱き締めていた。



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