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身代わり妹

第17章 【プレゼント】第二章・変化

「……凛ちゃんはパパが好きなのよね?」

不意に、美優の母親が膝の上に座る凛に聞いた。


「うん! パパすきぃ」

俺の方を見ながら、凛が答える。



「……美姫ちゃんも凌太さんが大好きだったわね」

ボソッと呟いた美優の母親。凛は不思議そうにその顔を見ていた。



「……ママは? 2人ともママは好き?」

何故か不安そうに優太と凛に尋ねる美優の母親。

「うん、すき!」

元気に答える2人に、美優の母親はホッとした顔を見せた。



「あのねぇ、ママはいつも誕生日に、ママの子供でありがとうって言ってくれるの」

優太が美優の母親の方へと身を乗り出す。


「ありがとう…?」

怪訝そうな母親の顔。



「美優がずっと待っている言葉です。

言ってあげてもらえませんか? 美優の誕生日に」

「………」


思わず口を挟んだ俺の言葉に、美優の母親からの返事はなかった……。



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