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身代わり妹

第18章 【プレゼント】第三章・聖夜

「美優……」

凌太の力強い腕が、私の身体を抱き寄せる。

規則正しい心音に耳を澄ませた。



─────こんなに落ち着ける場所、私は他に知らない。



ゆっくり瞳を開けば、優しい凌太の瞳とぶつかる。


「美優…愛してる……」

そして、吸い寄せられるように唇が重なった。



何度も、啄むように繰り返されるキス。

凌太の唇が熱を帯びてくる。


「はぁっ…」

唇が離される隙に必死に息を継げば、求めるような甘い声が漏れた。



「美優…幸せ……?」

オデコ同士をコツンとくっ付けて、凌太が伏し目がちに聞いてきた。


─────幸せ?

そんなの答えは決まってる。



「凌太が隣に居てくれれば笑顔になれるの。大好きっ…私、幸せだよ…っ‼︎ 」




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