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身代わり妹

第3章 解禁

<side 美優>


「ん……」

「美優っ‼︎」


微睡む意識が、由美さんの力強い声に現実の世界に帰ってくる。


心配そうに私の顔を覗き込む由美さんと凌太。

その後ろの白い天井を見て、自分が病棟のベットに寝かされていると気付く。



「す、すみません!」

慌てて起き上がろうとする私を、由美さんが優しく諌めた。


「点滴が終わるまではここで休みなさい。受付には連絡しておいたから」

「…すみません…」


左手に繋がれた点滴を見て、私はまた身体を横たえた。



「美優、最近発作が頻繁に起きてないか?」

凌太の声に、身体がビクリと反応してしまった。


「発作が頻繁に起こるようになったのはいつから?」

「……1年くらい前です」

「そんな前から? 何で言わないんだよ」

「か、軽い発作だったから……」


そう…

姉が凌太に一目惚れしたと言ったあの後から、

軽い発作が頻繁に起こるようになった。



「入院して、ちゃんと検査した方がいい」

凌太の言葉に大きく息を飲んだ。


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