
僕らのために
第2章 夏空
「まあしかしあれだな、高橋先輩っていいと思わないか?こう…浅井先輩とは違った雰囲気があって」
確かに優しい雰囲気があるし、海に来たときに目を細めた瞬間などはすごく魅力的だった。
「浅井先輩は浅井先輩で魅力的なんだが、俺は高橋先輩のほうが好みだ。寛大な心でお前と浅井先輩を応援してやろう」
あれだけ熱をあげていた浅井先輩からコロッと切り替えるあたりは武田らしい。何故か偉そうなのが気に食わないが。
「やっぱり同い年の女じゃ俺の魅力は理解できないんだよな。今まで俺をフッてきた女達は子どもすぎて俺の魅力が理解できなかったんだ。俺に彼女ができなかった理由はそれだ」
「朝に『何人の女を抱いてきたと思ってるんだ』とか言ってなかったか?」
「みんなゆきずりの女よ、朝になればオサラバさ」
冗談でもそういうことは言わないほうがいいと思うが、あえて何も言うまい。
「なあお前も見ただろう?バスの中で俺の話を聞いている時の高橋先輩の笑顔。あれはもう俺に気があるね」
僕が言うのもなんだが、モテない男特有の発想だ。モテない男は相手が笑顔で話してくれるだけで好きになるし、自分が好かれてると思うのだ。
確かに優しい雰囲気があるし、海に来たときに目を細めた瞬間などはすごく魅力的だった。
「浅井先輩は浅井先輩で魅力的なんだが、俺は高橋先輩のほうが好みだ。寛大な心でお前と浅井先輩を応援してやろう」
あれだけ熱をあげていた浅井先輩からコロッと切り替えるあたりは武田らしい。何故か偉そうなのが気に食わないが。
「やっぱり同い年の女じゃ俺の魅力は理解できないんだよな。今まで俺をフッてきた女達は子どもすぎて俺の魅力が理解できなかったんだ。俺に彼女ができなかった理由はそれだ」
「朝に『何人の女を抱いてきたと思ってるんだ』とか言ってなかったか?」
「みんなゆきずりの女よ、朝になればオサラバさ」
冗談でもそういうことは言わないほうがいいと思うが、あえて何も言うまい。
「なあお前も見ただろう?バスの中で俺の話を聞いている時の高橋先輩の笑顔。あれはもう俺に気があるね」
僕が言うのもなんだが、モテない男特有の発想だ。モテない男は相手が笑顔で話してくれるだけで好きになるし、自分が好かれてると思うのだ。
