
僕らのために
第2章 夏空
浅井先輩は白いノースリーブのブラウスと膝より少し上までの青地のキュロットスカートだった。ヒールのついたサンダルが背を高く見せているせいだろうか、先輩の大人っぽさが普段よりも際立っている気がする。思わず首筋や腕の肌に目が奪われそうになる。
もう一人の女性は浅井先輩より一回りくらい小柄で、黄色っぽいワンピースを着ていた。全体的に浅井先輩より柔らかい雰囲気をもっていた。
「おはようございます」
僕と武田が挨拶をしたが、習慣のせいで部活の挨拶のようになった。海に行く男女の挨拶ではない。
「おはよう。ごめんね時間ぎりぎりになっちゃって」
「いえいえぜーんぜん!私たちも今きたところで」
女性の前でもこの調子の武田にちょっと感心する。
「紹介するね、男バスの武田くんと中村くん、二人とも2年生。」
「あ、薫のクラスメイトの高橋瞳です」
少し緊張した声でもう一人の女性がそう言った。
「すいません、3年生で忙しいのに無理言って誘って」
「受験生だって夏に1日くらい海に行かないと腐っちゃうからね。今日は気分転換。空もきちんと晴れてくれたし」
そういえば、今年の夏はたまに夕立があるだけでほとんど雨が降っていない。
もう一人の女性は浅井先輩より一回りくらい小柄で、黄色っぽいワンピースを着ていた。全体的に浅井先輩より柔らかい雰囲気をもっていた。
「おはようございます」
僕と武田が挨拶をしたが、習慣のせいで部活の挨拶のようになった。海に行く男女の挨拶ではない。
「おはよう。ごめんね時間ぎりぎりになっちゃって」
「いえいえぜーんぜん!私たちも今きたところで」
女性の前でもこの調子の武田にちょっと感心する。
「紹介するね、男バスの武田くんと中村くん、二人とも2年生。」
「あ、薫のクラスメイトの高橋瞳です」
少し緊張した声でもう一人の女性がそう言った。
「すいません、3年生で忙しいのに無理言って誘って」
「受験生だって夏に1日くらい海に行かないと腐っちゃうからね。今日は気分転換。空もきちんと晴れてくれたし」
そういえば、今年の夏はたまに夕立があるだけでほとんど雨が降っていない。
