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第2章 【第二章】雪の行方

『前向きですね、お姉さん1人暮らしですか?』

顔が赤いままの八雲はゆっくりと彼の方を見て
『あ、1人暮らしです』
と答えた

すると彼の悲しそうな目は通常らしき目に戻り、八雲を見つめた

『お金返しますから、食べ物を恵んでください。なにもしません。カップラーメンでもいいです』

思ってもない言葉が八雲を驚かせた
『お兄さん。コンビニとかスーパーでは五百円玉でカップラーメン買えますよ』
くすくすと笑って八雲は思った
(でもこんな季節だし、コンビニの中で食べるには寒いよね)

『あたたかい部屋で何かいただきたいです』

そう言われると、もう八雲はもうこう答えるしかなかった
『じゃあそこのかど曲がったら家だから風邪ひく前に行きましょうかね』

すると彼はギターをケースにしまってコンビニに向かった

『ちょ、どこいくのー?』

『まずその靴擦ればんそうこうはらないと。』

八雲はしまった、忘れてたと彼に感謝した

ばんそうこうをつけ、かどを曲がって家についた


『1人暮らしにしては広いですね』


八雲はそうかな?と答えあたたかいポトフを作り始める

『あ、名前聞いてなかった。お名前は?』

『日向(ひなた)。あなたは?』


八雲は出来上がったポトフをお皿に盛り付ける

『私は八雲って言います。タメ口でいいからね。あとポトフ作ったけど他なに食べる?』

日向は微笑んで
『肉。ポトフに野菜入ってるから』
と楽しそうに答えた
八雲ははーいと答え、豚肉で生姜焼きを作り始める。

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