
イケメン部とあたし
第3章 イケメン(茶会)部
―――3時間後。
私はこの長い時間考えた。
多分ここは、女子の騒ぐ”茶会部”通称”イケメン部”ではないか、と…
前に校内新聞で見たことがある。写真と一緒に。
多分そうだ。きっとそうだ。
「はあ…」
私は厄介なところにお世話になってしまったみたい。
だが…!
少し希望が見えてきたぞ。
この3時間で手と足が動くようになってきた。肝心の胴体はダメだけど。泣。
まあ、捻挫してるんだけれども…
「栞菜ちゃ~んっ!」
と、可愛い声が部屋の外から聞こえてきた。
この声はCuteboyですね。
「は~い?」
シャッ、とカーテンを開け入ってくる。
私を見るとニコッ、と微笑み近寄って来た。
「あのね」
「うん?」
「栞菜ちゃん、今もう動けないでしょ」
「う、うん…まあそうですね」
「それでね、考えた涼が、」
「?」
それはそれは、衝撃の言葉だった。
「今日はここに泊まっていいって」
「………はい?」
