
秘密の関係
第2章 彼女兼エサ
「まあ、不思議な子でも思って」
「既に思ってる」
「でさ、まあ職業云々の話もめんどくさいからいいとして血を吸うにしたって私が毎日ここに来たらいいの?」
「吸われに来るのか…」
「美里様ってまぞというものなのでは…」
なぜか私が素直だとみんなして似たような反応するから困るよ。
血を吸われるというのもあまり嫌ではない。
なんだか…なんでだろう。
なにかといろいろと変わっている先生を見ながら私はこの人のエサになるのかと考えると途端に嫌になってきた。
美形のおもちゃって…なんかね
「…そうだな。毎日来られたら怪しまれるし…彼女、そうだお前彼女な」
「自分の素直な性格もあれだけど先生の自由な性格もどうかと思います」
「彼女が嫌なら…」
「彼女でいいです。…もういいや」
「あ?」
「もうお昼だし…はい」
胸元をはだけさせ首筋を見せると私は先生に近寄った。
もうエサでも彼女でもいいや…
どうせ私は諦めることが好きな弱虫なんだから…
「血、欲しいですよね」
「…それで俺が吸うとでも?」
「…いらないなら別に」
なんか自分から吸ってといったみたいで恥ずかしい。
「俺はな…女に主導権が握られんのが嫌なんだよ」
「わっ…」
ベットに押し倒されると顔が熱くなってつい抵抗してしまう。
「さっきまでは何でも受け入れてたのにな…」
「あ、え…えっと」
「ほら言えよ…俺の牙が欲しいって…」
身体がはねる。
無駄に色気のある声に私は顔が真っ赤になっていることだろう。
