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家族は外にいなかった。外にいたのは、近隣の人が呼んでくれたらしい消防車が来ていた。
「あの、まだ家族が中にいるんです。助けてください!」
私は必死に消防士の人に頼んだ。
「もちろんだよ。君の家族を助けるためにここに呼ばれているんだからね。
君は安心してここにいて。」
それから１０分間近く消火活動が続けられた。それでも、私の家族は出て来なかった。
完全に火が消えて、燃えた家の中から、私の家族と、
私に声をかけてくれた消防士が遺体となって発見された。
悲しかったし、許せなかった。