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リアル-夢が現実になるゲーム

第1章 リアルゲーム-おじさん

「おーい!全員ここに集合!」

「うわっ、だるっ」
「絶対あいつワザと多めに集合させてるよねぇ」

ざわざわ…

みんな高橋先生の授業ではいつもだるそうな顔をしている。
私は別に何とも思わないんだけど…

私一人が嫌がらないのを高橋先生も分かってて
大体いつも私を何かの係に指定してくる。

「じゃあ、水田亜美!このボールをみんなに配ってくれ」
「は、はーいっ」
「亜美、手伝うよ!」「私も」

顔は若いけど白髪交じりの短髪の49歳…だったはず。
いつもしかめっ面だから、私も怖くないわけじゃないけどさ。

「先生、配り終わりました」
「おう、じゃあ今から適当に4人グループ作って間隔を取れ」
ピピーッ!!

慣れた笛の音がグラウンドに鳴り響く。
「今日はバレーのトス練習だ!隣に渡すように上手く上げろ!」
「はーい」

先生自体が嫌いでも、高校の女子は何となく体育が好きだ。
勉強しなくていい時間、遊べる時間ってことで好きなんだよね、私もそうだけどw

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