テキストサイズ

隣り合わせの関係

第2章  その男



『本当にいたんだ…』


ポロっと言葉が漏れてしまった


「あぁ…

由衣…すまない…
何もしないと言ったが
なんだかここはやけに喉が渇く…」



嫌な予感がする―…



ドサッ―



「ハァ……ハァ…」


ベッドまで追い込まれ押し倒された
私とジルさんとの距離は
数センチもない


『ちょっと…
ジルさん……近っ…』

「ジルでいい…チュパ」


ジルが私の首に舌を這わす―


『……―んっっ…』

チュル…チュパ…チュルチュル…

『…んっ!……いやぁ……っん!!』


ジルの吐息で
体の力が抜けていく


「ん?
感じてんの?」

『……違っ!…は、恥ずかしいんですっ…
あ…いや………だめぇ…』


なんて声出してるの私!!
恥ずかしくてもう目開けられない…!!


「ふっ……可愛い…もっと可愛い声出してみろよ…」


チュパチュパ…チュウチュウ……チュル…





「…!
おまえ…泣いてんのか……?」


首筋へのあまりに激しすぎる口づけに
私の涙は溢れ出していた


『ご、ごめんなさい…
ごめんなさい…ごめんなさい…』

「謝んな」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ