
愛されたくて
第1章 大好きだったのに
高望みはしない、けどせめて
友達の一人くらいは・・・作れたらいいな・・・なんて
そんな淡い期待はいつも打ち砕かれてきた。
だけど・・・
入学2ヶ月目、私は仲のいい友達2人と机をくっつけてお昼ご飯を食べていた。
「千夏~、宿題写させてよ~」
「こら!美佳!いつも千夏ばっかり頼って!たまには自分でやったらどうなの?」
「えへへ、次は頑張りま~す」
「まったくもう・・・千夏もこんなバカのいう事なんて無視していいんだからね?」
マイペースな美佳【みか】
お姉さんタイプでしっかり者の玲奈【れな】
私にできた初めての「親友」だった。
