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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

そんな父も、ある日急性アルコール中毒で倒れ、そのまま帰らぬ人となった。

父の葬式で、はじめて私には親戚と呼べるものがいないという事を知った。


身寄りのない私は養護施設で暮らすことになった。

学校の成績だけは良かった私は、施設の援助で全寮制の高校に進学することができた。

学校にいい思い出なんかなかったけど、今の時代仕事をみつけて自立するためには少なくとも高校は卒業したかった。

3年間の辛抱・・・世間一般の女子高生が思い描く学園生活なんて期待しない・・・そう思っていた。この頃の私は自分に彼氏ができるだなんて、想像もしていなかった。

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