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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

ある日の昼休み、美佳が眠たそうな声で言った。

「高校生活もさぁー、悪くはないんだけど退屈だよね~」

「そうかな?私は今のままで満足だけど」

「えー、千夏ってばマジで言ってるの?」

「私も特に不満はないけど?」

玲奈も私と同意見だ。

「高校生って言ったらさぁ、もっと色々あんじゃんホラ・・・」

そう言って美佳が指さした先には、教室の端で楽しそうに談笑しているカップルがいた。

「恋人ねぇ・・・」

玲奈があまり興味なさそうに言った。

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