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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

私は慎司と一緒にそのままバスルームへ入った。寮の個室にはそれぞれユニットバスが供えられていた。

慎司はシャワーで私の身体についたものを全部洗い流してくれた。

向かいあった私たちはまたキスをする。

言わなきゃ・・・。
私はそう思った。

「慎司・・・私、これが初めてのエッチじゃないんだ・・・もうわかってると思うけど・・・」

慎司は一瞬きょとんとした表情を浮かべた後、すぐに微笑んだ。

「気にしてないよ。」

「・・・なんかごめん。」

本当に気にしてないのかな?
私に気を遣ってくれているだけで、がっかりしちゃったりしてないのかな・・・?

「なんで千夏が謝るのさ、俺もさ、初めてじゃないし。お互いさまっていうかなんていうか」

慎司はそう言って笑う。

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