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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

私は慎司に出会うまで
誰からも愛されたことがなかった。

母は私を産んで他界、
父と狭いアパートで2人暮らしをしていた。

父は私を愛してはくれなかった。
それどころか恨まれていたのだと思う。

日雇いの仕事を終え、アパートに帰ってきた父は酒を飲むと私に暴力を振るった。

「死ね」だの「ゴミ」だの、散々汚い言葉を吐かれ、殴られ、蹴られた。

ある日父は言った。

「お前のせいで母ちゃんは死んだんだぞ?どう責任とんだ?このクソガキ」


私はただひたすら謝る事しかできなかった。ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・ゴメンナサイ・・・

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