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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

父の行為は毎晩行われた。

身体のアザがほとんど消えた頃、父は横たわる私の裸を見て言った。

「お前はどんどん死んだ母ちゃんに似てきたぞー・・・可愛いなぁ・・・」

酔っ払いの戯れ言だって事はわかる。

その言葉が私に向けられたものではなく、天国の母へのものだって事もわかる。

だけど私は生まれて初めて父の口から「可愛い」などと言われた事で、何か心の奥底から熱いものが込み上げてきた。

父は私の一番敏感なところを指で愛撫した。

「気持ちいい・・・」

その言葉はごく自然に私の口からこぼれ出た。

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