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愛されたくて

第1章 大好きだったのに

それを聞いた父はニヤリと笑った。

「やっと素直になったじゃねえか香苗」

香苗・・・それは死んだ母の名前だ。
父はセックスのとき、私と言うフィルターを通して母を見ているんだ・・・そう気づいたとき、私の中で何かが吹っ切れた。

私、今・・・愛されてるんだ。
セックスするときは・・・ちょっとだけお父さんの愛を感じる事ができるんだ・・・。

「あぅっ・・・だめっ・・・!」

私は初めて絶頂というものを知った。
全身の力が抜け、今までに感じた事のない快楽に包まれた。


「香苗・・・香苗・・・愛してるよ・・・」

父は呟くとそのまま眠りに落ちた。

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