
しょうがないの
第1章 ~AV女優になるまで~
その一年後、父さんの会社が倒産した。うちは貯金をしていたため、なんとか暮らせたがいつまでも続くわけではない。気づけば5000万あったお金も100万ちょっとしかなくなってしまった。
母「父さん、私、パート始めようかなって…」
父「七歌はどうするんだ、誰が世話を見るんだ?」
母「それは、私ですけど…」
父「俺はなるべく母さんと七歌には負担をかけたくない、大丈夫だ、早く仕事見つけて、なんとか稼ぐ」
そんな生々しい会話が夜、いつも聞こえるようになった、母さんと父さんにはなるべく迷惑をかけないため、欲しいものもおねだりしないようにした。
